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CFDとは「差金決済取引」のことで、商品の受け渡しはせずに商品の価格や指数を参照し、売買した時の差額分が利益や損失になる取引です。
例えば、金(ゴールド)を10000円の時に買い、11000円なった時に売れば1000円の利益になります。
このとき実際に金そのものを売買するのではなく、「金の価格」で取引するというのがCFDの仕組みです。
わかりやすくいうと「金や原油などの商品」や「国内外の株式や株価指数」などを、FXと同じように取引できるということです。
正確には、FXもCFDの一部(為替部門)ということになりますが、一般的には別物として扱われています。
相関関係というのは、例えば「日経平均株価はドル円やユーロ円と同じような動きをする」という関係のことです。
この相関関係を使って、通貨につられて上がる株価指数の銘柄を狙ったり、反対の方向に動く銘柄(逆相関)を狙うといったトレードをすることができます。
他にも豪ドルなどの資源国通貨は、原油などの商品価格による影響が大きいなどの特徴があります。
CFDをしているとこのような関係がよく見えるようになり、FXや株式などの他の投資にも役立ちます。
CFD取引をしていると、金・原油・株価指数なども意識するようになるので、特にFXや株式など他の投資をしている人にとってメリットが高まります。
CFDではたくさんの銘柄の中から取引することができますが、大きく4種類に分けられます。
CFD業者によって取り扱っている銘柄が異なるので、業者を選ぶ時の大事なポイントになります。
レバレッジとは、取引するときに「証拠金をいくら預ければいいかを求めるときの倍率」です。
つまりレバレッジの倍率が高いほど、少量の資金から取引ができるということです。
CFDは種類ごとに最大レバレッジが異なるので必ず確認しておきましょう。
2011年のレバレッジ規制により、最大レバレッジは以下のように定められています。
CFDの種類 | 最大レバレッジ |
---|---|
株式CFD | 5倍 |
株価指数CFD | 10倍 |
商品CFD | 20倍(※) |
債券CFD | 50倍 |
※商品CFDは2011年のレバレッジ規制対象外でしたが、ほとんどの業者は20倍以下に設定しています。
証拠金とは、取引するときに「最低でもこの金額は口座に預けてね」というものです。
必要証拠金の求め方は以下のようになります。
CFDのレート×取引単位×取引数量÷レバレッジ=必要証拠金
(例)原油/ドル=50ドル、1ドル=100円、取引単位=10単位、取引数量=1LOT、レバレッジ=20倍だった場合
50×100×10×1÷20=2500
必要証拠金=2500円
この場合は「原油CFDの取引をするのには口座に2500円以上必要」ということになります。
CFDも投資なので、当たり前ですが損失が生じるリスクや元本割れのリスクがあります。
リスクについても基本的にはFXと同じですが、特に理解しておきたいのは以下の3点です。
よく勘違いしてしまいがちなのですが、レバレッジが高いというのは「損益が増えることではなく、取引できる量が増えること」です。
例えば、10000円の商品を取引するときにレバレッジ1倍だと10000円必要ですが、レバレッジ100倍だと100円で取引することができるという仕組みです。
CFDと先物取引の大きな違いは「限月」(定められた日までに決済しなければならない期限)です。
先物取引は「決められた日に決められた価格で売買をする約束」という取引で決済する期日があるのに対して、CFDはポジションを長期保有することが可能です。
その他にも取引時間や手数料などの違いがあります。
例として、日経平均株価を対象とした「日本225CFD」と「日経225先物」で比較してみます。
日本225CFD | 日経225先物 | |
---|---|---|
取引時間 | ほぼ24時間 | 09:00~15:15 16:30~03:00 |
取引単位 | 10単位/1LOT | 1000単位/1LOT 100単位/1LOT |
手数料 | 無料 | 有料 |
※業者によって異なる場合があります。
株価指数CFDには、「店頭取引」と「くりっく株365」という2つの取引方法があります。
店頭取引は、CFD業者と1対1の取引で、一般的にCFDと呼ばれているのはこちらです。
くりっく株365は、東京金融取引所に上場している株価指数証拠金取引のことで、くりっく株365の取扱会社を経由して取引をします。
どちらも株価指数を参照するCFDという点は同じなのですが、取引ルールに多少の違いがあります。
日経平均株価を対象とした「日本225CFD」と「日経225」で比較すると以下のようになります。
店頭取引 (日本225CFD) | くりっく株365 (日経225) | |
---|---|---|
取引時間 | CFD業者によって異なる (ほぼ24時間) | 08:30~翌06:00 (サマータイム時は翌05:00まで) |
取引価格 | CFD業者が提示する価格 | マーケットメイク方式 |
取引単位 | 10単位/1LOT | 100単位/1LOT |
手数料 | 無料 | 有料 |
レバレッジ | 最大10倍まで | 約20倍~30倍 (証拠金は毎週設定される) |
取扱銘柄 | CFD業者によって異なる | 日経225(日本) NYダウ(アメリカ) DAX®(ドイツ) FTSE100(イギリス) |
税金 | 申告分離課税 一律20.315%(2037年まで) |
マーケットメイク方式とは、複数のマーケットメイカー(取引価格を提供している金融機関)が提示した価格の中から、投資家に最も有利な価格を選択して提供するという仕組みです。
くりっく株365では、「大和証券キャピタル・マーケッツ」「ドイツ証券」「日産センチュリー証券」がマーケットメイカーとして指定されています。
参考ページ:くりっく株365公式ホームページ
CFDで所得があった場合は、「先物取引に係る雑所得等」として申告分離課税の対象となり、確定申告をする必要があります。
※申告分離課税とは、会社やアルバイトの給料などにかかる税金(総合課税)とは区別して納める税金のことです。
国税庁の参考ページ
確定申告をするときや税額の計算をするときは、利益から必要経費を差し引いた「所得」を求めます。
CFDの取引による所得は、「先物取引に係る雑所得等」という種類の所得になります。
ただし、「先物取引に係る雑所得等」にはFXや先物・オプション取引なども含まれるので、CFDの他にFXや先物・オプション取引などをしている人は、それらの損益を通算して利益の合計を出します。
(例1)CFDの利益が100万円、FXなど他の取引をしていない場合=利益の合計は100万円
(例2)CFDの利益が100万円、FXの利益が100万円だった場合=利益の合計は200万円
(例3)CFDの利益が100万円、FXの損失が50万円だった場合=利益の合計は50万円
次に、損益の合計から必要経費(取引手数料・書籍代・セミナー代など)を差し引いて「先物取引に係る雑所得等の金額」を求めます。
CFDやFXなどの損益の合計-必要経費=先物取引に係る雑所得等の金額
先物取引に係る雑所得等の税率は、所得税の「15%」、住民税の「5%」、復興特別所得税「0.315%」を足して、一律「20.315%」となっています。
※復興特別所得税とは、2037年まで課税される東日本大震災の復興に使われる税金です。
所得税 15%+住民税 5%+復興特別所得税 0.315%=20.315%
先物取引に係る雑所得等の金額(CFDやFXなどの所得の合計)に「0.20315」をかけると税額の目安を計算することができます。
先物取引に係る雑所得等の金額×0.20315=税額
※2016年より「ETF CFD」34銘柄の取り扱いを開始
取扱銘柄数 | 手数料 | 信託保全 | スマホツール |
---|---|---|---|
136銘柄 | 無料 | ○ | ○ |
株式CFD | 株価指数CFD | 商品CFD | 債券CFD |
○ | ○ | ○ | × |
公式サイト:GMOクリック証券 CFD
取扱銘柄数 | 手数料 | 信託保全 | スマホツール |
---|---|---|---|
7銘柄 | 無料 | ○ | × (iPadは対応) |
株式CFD | 株価指数CFD | 商品CFD | 債券CFD |
× | ○ | ○ | × |
公式サイト:DMM CFD
くりっく株365は、店頭取引とルールが異なる点があります。
詳しくは「くりっく株365(取引所取引)について」をご覧ください。
手数料(税込み) | PCツール | スマホツール | ガラケーツール |
---|---|---|---|
156円 | ○ | ○ | ○ |
日経225 | NYダウ | DAX® | FTSE100 |
○ | ○ | ○ | ○ |
公式サイト:岡三オンライン くりっく株365